廃墟と楽園 - 志方晶子 (しかた あきこ) 朽ち果てた回廊は 蔦の森に沈み 還らぬ物語が 霧の中にひそむ 木霊の囁きに 目覚めゆく想い 宴の幻を辿りながら 独りただ舞い踊る 水底の祭壇に 捧げる花の色は白く 滅びに眠る都 愛しむように いま咲きほこれ 凍てついた水晶は 白亜の壁を照らし 栄光の面影が 波の奥に灯る 遙か時を越えて 魂は巡り 懐かしき故郷へ 追憶の欠片抱いて集う 水底の祭壇に 祈り...
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